UQモバイルが9月より開始する「データ特盛」を徹底解説していきます。
2018年8月1日、ワイモバイルは、プレス向け発表会で、高速データ通信容量を2倍に拡大する「ギガ増量」を発表。
2018年8月9日、UQモバイルが「ギガ増量」に対抗し、「基本データ容量の増量」と「データ特盛」を発表し、宣戦布告。
これにより、仁義なき第一次サブブランド・サブキャリア大戦が開戦した。
Y!mobile / Softbankの連合国軍、UQモバイル / auの枢軸国軍、どちらも莫大な資金力を誇るキャリアがバックについており、被害の拡大が懸念される。
おふざけはこの辺にして、UQモバイルの「基本データ容量の増量」と「データ特盛」について解説していきます。笑
UQモバイル「基本データ容量の増量」 12月1日~
2018年12月1日より、おしゃべりプラン(S / M / L)・ぴったりプラン(S / M / L)のデータ容量が増量となります。
既存のUQモバイルユーザーも増量対象ですので、12月1日より、全員一律でデータ容量が増量となります。
現在の「データ増量オプション」適用時のデータ容量が、12月以降の基本容量となり、12月以降「データ増量オプション」を適用すると、1.5倍の容量となります。
詳しくは下記表をご確認ください。
プラン | 基本容量 | 増量オプション適用時 | ||
---|---|---|---|---|
現在 | 12月以降 | 現在 | 12月以降 | |
プランS | 1GB | 2GB | 2GB | 3GB |
プランM | 3GB | 6GB | 6GB | 9GB |
プランL | 7GB | 14GB | 14GB | 21GB |
しかし、Y!mobileが2018年8月1日のプレス向け発表会で、9月からデータ増量を発表してしまった為、それではシェアを奪われてしまう!ということで、UQモバイルも9月からY!mobileと同様の料金構成にする為の暫定措置として「データ特盛」キャンペーンを発表しました。
むしろ、9月から基本容量を変更してしまえばよいのでは?と思うのですが、何かしらの理由があるのでしょう。
UQモバイル「データ特盛」とは? 9月1日~
2018年9月1日より11月30日まで適用されるデータ増量キャンペーンです。
先程ご紹介しました通り、UQモバイルの基本容量の増量変更は2018年12月1日~となっています。
そこで、基本容量が増量となる12月までの期間も12月以降と同条件にするキャンペーンが「データ特盛」キャンペーンです。
既存のUQモバイル契約者・新規契約者ともに適用対象ですので、8月31日以前に契約しても、9月より「データ特盛」が適用されますので問題ありません。
つまり9月以降はデータ容量が増える!
「基本容量増量」と「データ特盛」のまとめ
データ特盛キャンペーンで9月からデータ容量が増量となり、データ特盛キャンペーンは11月末で終了となります。
しかし、12月1日より、UQモバイルのデータ基本容量が増量となりますので、9月からずっと増量されるということになります。
おそらく、おしゃべりプラン・ぴったりプラン契約者の方は全員、25ヶ月間無料の「データ増量オプション」を契約しているかと思いますので、8月31日までと9月1日以降での「データ増量オプション」適用時のデータ容量をまとめておきます。
増量オプション適用時 | 8月31日まで | 9月1日以降 |
---|---|---|
プランS | 2GB | 3GB |
プランM | 6GB | 9GB |
プランL | 14GB | 21GB |
・9月からデータ容量が増量に
・Y!mobileも9月から増量
・つまりY!mobileに足並みを揃えた形
・Y!mobileと同容量
Y!mobileのギガ増量について
Y!mobileの「ギガ増量」は、基本データ容量の変更です。
つまり、UQモバイルが12月より実施する基本データ容量が、この「ギガ増量」にあたります。
Y!mobileでは、ギガ増量が9月より適用となるので、8月までと9月以降での基本データ容量は下記表の通りです。
月額料金に変更はありません。
データ容量 | 月額料金 | 8月まで | 9月以降 |
---|---|---|---|
プランS | 1,980円 | 1GB | 2GB |
プランM | 2,980円 | 3GB | 6GB |
プランL | 4,980円 | 7GB | 14GB |
なぜ、UQモバイルの基本データ容量の増量が12月からなのかは謎ですが、「データ特盛キャンペーン」により、Y!mobileと同条件となっています。
データ繰り越しと上限容量について
UQモバイルはデータ繰り越しに対応しています。
繰り越しデータ量の上限は「翌月付与される基本容量が上限」。
つまり、基本容量が1GBのプランSを契約中であれば、1GBを上限として、データ量の繰り越しができます。
「増量オプション」を契約していてプランSで月間2GB使える場合でも基本容量は1GBなので、繰り越し上限は1GBとなります。
「データ特盛キャンペーン」の適用期間中(2018年9月~11月)は、月間容量は変更されませんので、繰越容量は従来どおりとなります。
基本容量が増量となる12月以降は、繰り越し上限も増量となります。
繰り越し上限 | 11月まで | 12月から |
---|---|---|
プランS | 1GB | 2GB |
プランM | 3GB | 6GB |
プランL | 7GB | 14GB |
かたやY!mobileはデータ繰り越し非対応となっていますので、この点ではUQモバイルに軍配ですね。
9月以降のUQモバイルとY!mobileのデータ容量比較
ここで、UQモバイルとY!mobileの料金・データ容量をいまいちど比較していきましょう。
UQモバイル | Y!mobile | |
---|---|---|
料金 | 1,980円(プランS) 2,980円(プランM) 4,980円(プランL) | |
容量(9月以降) | 2GB(プランS) 6GB(プランM) 14GB(プランL) | |
データ繰り越し | 可能 | 不可 |
つまり、月額料金とデータ容量はUQモバイルとY!mobileで横並びの為、データ繰越の可否が異なります。
データ繰越が出来る分、UQモバイルの方が使い勝手は良いですね。
また、口酸っぱく言ってますが、忘れてはならないのが、UQモバイルキャンペーン。
最大10,000円のau Pay 残高還元がある点も加味すると、Y!mobileのもう少し強い反撃に期待したいところです。
実行速度は超優秀な両者ですから、今後も切磋琢磨してもらえると我々消費者は嬉しいですね。笑
楽天モバイル スーパーホーダイの動向やいかに
実は、楽天モバイルも、UQモバイル・Y!mobileに対抗の料金プラン「スーパーホーダイ」を用意しています。
月額料金・月間容量ともに、UQモバイル・Y!mobileに足並みを揃えたプランでしたが、今回のUQモバイル「データ特盛」、Y!mobile「ギガ増量」によって、月間通信容量に差をつけられてしまいました。
そして、2018年8月14日時点においては、楽天モバイルからのデータ増量等に関する発表・プレスリリースはありません。
楽天モバイルは、2019年10月より、第4のキャリアになることが発表されていますし、それまでこのまま静観するのか、それともデータ増量し、UQモバイル・Y!mobileに対抗するのか、動向が気になりますね。
いずれにしても、楽天モバイルは月額料金・データ容量以外の点でも、低速通信時の速度やデータシェアなどでUQモバイル・Y!mobileと差別化を図っており、このまま静観するのも有り得そうだなという感じですね。
・第一次サブブランド・サブキャリア大戦
・UQモバイルの「データ基本容量増量」「データ特盛」完全解説
・料金は?データ容量繰越対応?
・Y!mobileの「ギガ増量」との違い
・結局、Y!mobileとUQモバイルどっちがお得?