UQモバイルとQTモバイル。どちらも大手インフラ企業がやっている通信サービスですが、狙っている客層がまったく違います。
UQモバイルはKDDIが直接運営する全国向けブランド。QTモバイルは九州電力グループのQTnetが運営するMVNOで、九州電力とBBIQのユーザーに割引を効かせる設計になっています。
つまり、九州に住んでいて九電とBBIQを使っているかどうかで、この比較の結論は大きく変わります。2026年9月19日時点の最新料金で、どちらを選ぶべきかを整理していきます。
9月のお得情報
契約者数1,000万人突破を記念して、UQモバイル大還元祭が開催中です。
SIMのみ契約 最大20,000円(不課税)相当のau Pay残高還元
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参考:UQモバイル0円スマホ
先に結論|九電+BBIQならQTモバイル、それ以外ならUQモバイル
QTモバイルの安さは、九電まとめて割(110円/月)とBBIQ×QTモバイルセット割(220円/月)を両方使えることが前提です。この2つが使えない人にとっては、QTモバイルは特別安い格安SIMではありません。
ざっくり整理すると、こうなります。
- 九州在住で九電とBBIQを契約している → QTモバイルが有力
- 九州以外、または九電もBBIQも使っていない → UQモバイル
- 通話が多い、データを多く使う → UQモバイル
- 家族3〜4回線をまとめたい → 条件次第で拮抗(後述)
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UQモバイル運営元と回線の違い
UQモバイルは、もともとKDDIグループのUQコミュニケーションズが運営していましたが、2020年10月からKDDI株式会社のサービスになりました。auと同じネットワークを自社ブランドとして使っているので、帯域を借り受けるという制約がありません。
QTモバイルは、九州電力グループのQTnetが運営するMVNOです。光回線「BBIQ」を提供している会社と言えばピンとくる方も多いはずです。ドコモ・au・ソフトバンクの3回線から選べるのが特徴で、今使っている端末をそのまま持ち込みやすい。
ただし、MVNOである以上、借りている帯域の量は固定です。混雑時間帯に速度が落ちる構造は、他のMVNOと変わりません。この点は後の速度比較で具体的に見ていきます。
料金プラン比較
UQモバイルの料金プラン
現在申し込めるのは2プランだけです。
コミコミプランバリューは35GBに10分かけ放題とPontaパス(通常548円/月)が最初から込み。初めて加入する人はUQコミコミおトク割で13カ月間660円引きになります。
トクトクプラン2は基本使用料4,048円がスタート地点で、自宅セット割(−1,100円)とau PAY カードお支払い割(−220円)を重ねて初めて安くなります。加えて、月のデータ使用量が5GB以下だった月は自動で1,100円引き。
自宅セット割には対象のネット回線かでんきの契約が必要です。ここはQTモバイルの九電まとめて割・BBIQセット割と構造が似ていて、「自社グループのインフラを使っている人を安くする」という発想は両社共通と言えます。
QTモバイルの料金プラン
QTモバイルは「データ+通話コース」と「データコース」の2コースで、それぞれ2GB〜50GBの7段階。回線はドコモ・au・ソフトバンクから選べて、どれを選んでも料金は同じです。
ここでは音声通話付きの「データ+通話コース」を見ていきます。
割引の内訳はこうなっています。
- 九電グループまとめてあんしん割:110円/月引き(要申し込み)
- BBIQ×QTモバイルセット割:220円/月引き(2GBは110円引き・申し込み不要)
- 両方適用で最大330円/月引き
注目してほしいのは通常料金のほうです。割引なしの10GBが1,980円、30GBが2,860円。これは格安SIMの相場として特別安い水準ではありません。九電もBBIQも使っていない人がQTモバイルを選ぶ理由は、正直あまり見当たらないというのが筆者の見方です。
参考:QTモバイル公式サイト
QTモバイルの期間限定割引(秋のギガ割祭)
2026年9月1日から11月30日まで、6GB・10GB・30GBプランを対象に最大6カ月間の割引が実施されています。クーポンコードの入力が条件です。
30GBが6カ月間990円というのは確かにインパクトがあります。ただし7カ月目からは2,530円(九電+BBIQ適用時)に戻るので、2年総額で見るとそこまで劇的な差にはなりません。このあとのシミュレーションでその点を検証します。
通話オプションと通話料の比較
ここはQTモバイルに明確な強みがあります。基本通話料が11円/30秒で、UQモバイルの半額。しかも専用アプリを経由する必要がありません。
月に30分通話する人なら、UQモバイルが1,320円、QTモバイルが660円。かけ放題に入るほどではないけれど通話はそこそこする、という層にはQTモバイルの通話料設計が刺さります。
逆に完全かけ放題まで使うなら、コミコミプランバリューに1,100円を足すUQモバイルのほうが安い。参考:UQモバイルの通話オプション解説
初期費用比較
内訳は違いますが、合計は両社ともWEB申し込みで3,850円。完全に横並びです。
UQモバイルで注意したいのは、店舗申し込みだと4,950円になること。1,100円の差は小さくないので、申し込みはオンラインショップからにしてください。
QTモバイル側は、BBIQの利用年数に応じて契約事務手数料が割り引かれる特典が用意されています。長くBBIQを使っている世帯なら、ここでさらに差がつく可能性があります。適用条件は公式サイトで確認してください。
通信速度比較|平均で2倍以上の差
UQモバイル側の実測は、当サイトで毎日定点観測しています。
詳しくはUQモバイルの速度検証記事をご覧ください。
容量を使い切ったあとの速度
意外と見落とされがちですが、ここは実用上かなり効いてきます。
UQモバイルは容量を使い切っても最大1Mbps。この速度なら標準画質の動画やSNSは問題なく使えます。対してQTモバイルは200kbpsまで落ちるので、実質的にはテキスト中心の利用に限られます。
月末にギガが尽きがちな人にとって、この差は月額数百円の違いよりも体感に効いてきます。
2年総額シミュレーション|3パターンで検証
初期費用と月額を合算し、2年でいくらかかるかを計算しました。すべて税込、2026年9月時点の料金です。
ケース1|九州在住・九電+BBIQあり・月30GB級
素の金額ではQTモバイルが13,992円安い。ただしUQモバイルには最大20,000円相当(不課税)au PAY残高還元があり、これを差し引くと実質49,322円。逆にUQモバイルが6,008円安くなります。
ほぼ互角と言っていい差です。ここまで接近するなら、通信速度と容量超過後の扱いで優位なUQモバイルを選ぶ判断もじゅうぶん合理的でしょう。
ケース2|九州以外・割引なし・月30GB級+10分かけ放題
割引が使えないQTモバイルは、通話条件をそろえると2年で84,370円。UQモバイルとの差はわずか2,772円まで縮まります。
ここに最大20,000円相当(不課税)au PAY残高還元を加味すると、UQモバイルは実質67,142円。17,228円の差をつけてUQモバイルが安くなります。しかもUQモバイル側は35GBでPontaパス(548円/月相当)付き。
九電・BBIQを使っていない人にとって、QTモバイルを選ぶ経済的な理由はほぼないという結論になります。
ケース3|家族3人・月4GB程度・割引なし
小容量を家族でまとめるならQTモバイルが45,936円安い。QTモバイルには家族割がありませんが、そもそもの小容量プランが安いので、割引なしでもこの結果になります。
ただし前提が2つあります。ひとつは、全員が月4GBで収まること。QTモバイルは容量を超えると200kbpsまで落ちるので、はみ出す月が続くとストレスになります。もうひとつは、UQモバイル側の還元を計算に入れていないこと。回線ごとの適用条件次第で差は縮みます。
UQモバイルの家族向け割引については家族セット割の解説記事にまとめています。
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期間限定キャンペーンも端末の取り扱い比較
SIMだけなら月額勝負ですが、端末も買うなら話が変わります。
UQモバイルは乗り換え時に端末代そのものを大きく値引きします。QTモバイルには端末値引きの仕組みがなく、かわりに端末同時購入で現金最大10,000円の還元と、端末補償サービスの無料付帯(他社で購入した端末も対象)を用意しています。
UQモバイルで取り扱いのある主要機種の乗り換え一括価格を出しておきます。
スマホトクするプログラム(残価設定型の分割)を組み合わせれば、実質負担はさらに下がります。AQUOS sense10なら19,800円~、Xperia 10 VIIなら28,900円~、OPPO Reno15 Aなら19,800円~です。
端末代で数万円の差がつくとなると、2年総額で1〜2万円QTモバイルが安くても、端末込みでは逆転します。買い替えのタイミングで乗り換えるなら、UQモバイルを検討しない手はありません。
ひとつ注意点を。UQモバイルの特価端末は値引き幅が大きいぶん動きが速く、人気機種やカラーは早い段階で在庫が消えます。とくに一括価格が大きく下がっている機種は、週をまたぐと選べなくなることがある。狙っている機種があるなら、価格と在庫だけ先に押さえておくのが確実です。
\ 品薄端末を確認 /
【9月19日】在庫・価格一覧機種選びに迷っている方は用途別のおすすめ機種、価格重視なら一括0円スマホの一覧もあわせてどうぞ。
解約・MNP転出時の費用
UQモバイルは2025年10月1日以降に新規契約した回線を1年以内に解約すると1,100円がかかります。QTモバイルは解約金なし。ただしMNP予約番号をお客さまセンターで発行してもらうと1,100円かかるので、会員専用ページから自分で発行するのが正解です。
見落としやすい細かな違い
QTモバイル単独契約の支払い方法はクレジットカードのみです。BBIQなど同社の他サービスを使っていれば口座振替も選べますが、単独契約でカードを持っていない人は申し込めません。ここは意外と引っかかるポイントです。
ソフトバンク回線を選ぶとeSIMが使えない点も、端末によっては効いてきます。SIMカードの種類で迷ったらSIMカードの選び方を参考にしてください。
店舗網は、九州にお住まいならQTモバイルのショップが選択肢になります。それ以外の地域だと、対面サポートはUQモバイルの一択です。
キャンペーン・還元の比較
QTモバイルの現金還元は、課金開始月を含む7カ月目の継続利用を確認してから案内メールが届き、そこから30日以内に受け取り手続きが必要です。忘れると失効するので、申し込み時にカレンダーへ入れておくことをおすすめします。
UQモバイル側の還元は現金ではなくau PAY残高です。UQモバイルは現金キャッシュバックをやっていないので、そこは誤解しないでください。au PAY残高は銀行口座への出金にも対応しているため使い道は広いですが、受け取りまでの手順は踏む必要があります。
還元額と適用条件は毎月変わります。最新の条件はau PAY残高還元の解説記事、乗り換え全体の特典はMNP乗り換えキャンペーン一覧で追いかけています。
結局どちらを選ぶべきか
QTモバイルが向いている人
- 九州在住で九州電力とBBIQを契約している
- ドコモ回線やソフトバンク回線を使いたい
- かけ放題は不要だが通話はそこそこする(11円/30秒が効く)
- 家族で小容量プランをまとめたい
- 端末は手持ちのものを使う
- 解約金ゼロで気軽に試したい
UQモバイルが向いている人
- 九州以外に住んでいる、または九電・BBIQを使っていない
- 通信速度や混雑時の安定性を重視する
- 月末にギガが足りなくなることが多い(超過後1Mbpsが効く)
- 端末も一緒に買い替えたい
- 完全かけ放題を使いたい
- 乗り換え時にまとまった還元を受け取りたい
- 口座振替で払いたい
筆者の本音を書いておくと、QTモバイルは「九電+BBIQユーザー向けの囲い込みサービス」として設計されていると見るのが実態に近いと思います。その条件に当てはまる人にはしっかり安い。当てはまらない人にとっては、月額も速度も特筆すべき点のない普通のMVNOです。
九州にお住まいで九電とBBIQを契約しているなら、QTモバイルは真剣に検討する価値があります。そうでないなら、還元と端末値引きの効くUQモバイルを選んだほうが、2年で見ても体感で見ても満足度は高くなるはずです。
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詳細はこちらよくある質問
まとめ
UQモバイルとQTモバイルは、どちらも「自社グループのインフラを使っている人を安くする」という同じ発想で設計されています。UQモバイルは自宅セット割、QTモバイルは九電まとめて割とBBIQセット割。構造はよく似ています。
違いは、その外側にいる人への扱いです。UQモバイルは割引が使えなくても乗り換え還元と端末値引きで初期費用を下げられますが、QTモバイルは割引が外れると通常料金がそのまま乗ってきます。
判断軸はシンプルです。九電とBBIQを契約しているならQTモバイルを比較対象に入れる。していないならUQモバイル。これだけ押さえておけば、選択を大きく間違えることはありません。
他社との比較もあわせて検討したい方は、mineoとの比較、Y!mobileとの比較、povoとの比較、auとの比較もご覧ください。
※本記事の料金・キャンペーン情報は2026年9月19日時点のものです。最新情報はUQ mobile公式サイトおよびQTモバイル公式サイトでご確認ください。速度データの出典はみんなのネット回線速度です。
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最終更新日: 2026年09月15日

































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