UQモバイルとmineoの料金プラン・速度・端末の実質負担額・割引等を比較してみました。
UQモバイルとmineoでどちらにしようか迷っている方の参考になれば幸いです!
UQモバイル・mineoの概要
現在では、AUが定めているMVNO向け回線利用料も安くなり、AU回線を扱うMVNOが豊富にありますが、格安SIMが流行しだした数年前には、UQモバイルとmineoが唯一2社、AU回線を取り扱っているMVNOでした。
当時は、AUのMVNO向け回線利用料が高額だったこともあって、よくmineoがAU回線でMVNO事業を始められたなと他社MVNOからも話題になっていました。
意外と知られていませんが、両者とも大企業で、
UQモバイルはAUでお馴染みのKDDIグループの1社「UQコミュニケーションズ」が運営、
mineoは関西電力のグループ企業「ケイ・オプティコム」が運営しています。
UQモバイルとmineoの料金比較
早速、UQモバイルとmineoの料金詳細を比較していきたいと思います。
まずは、初期費用の比較から!
初期費用比較
mineoでは、SIMカード発行手数料が初期費用に加算されます。
このSIMカード発行手数料はAU回線のAプランとdocomo回線のDプランで若干料金が異なります。
UQモバイルでは、SIMカード発行手数料は掛かりません。(無料)
初期費用 | UQモバイル | mineo Aプラン | mineo Dプラン |
---|---|---|---|
契約事務手数料 | 3,240円 | 3,240円 | 3,240円 |
SIMカード発行手数料 | 0円 | 438円 | 425円 |
合計 | 3,240円 | 3,678円 | 3,665円 |
mineoでは、エントリーパッケージを購入することで、契約事務手数料の3,240円が無料となりますが、そのかわり、エントリーパッケージの費用(500円程度)が掛かります。
時間と手間が掛かりますが、2,700円程度は節約できますので、お好みで選べば良いと思いますが、開通までにプラス3日程見ておく必要があります。
また、UQモバイルの場合には、エントリーパッケージを利用するとUQモバイルキャンペーンの対象外となってしまう為、エントリーパッケージの利用はオススメできません。
料金プラン比較
まず、UQモバイルでは、通話に力をいれていて、5分かけ放題がセットになっている「おしゃべりプラン」、無料通話がセットになっている「ぴったりプラン」が人気プランとなっています。
かたやmineoでは、かけ放題や無料通話は基本料金に含まれていませんので、その点、月額料金に差額が出ています。
また、下記表では、データ通信SIMではなく、音声通話SIMの料金を比較しています。
容量 | UQモバイル | mineo Aプラン | mineo Dプラン |
---|---|---|---|
500MB | – | 1,310円 | 1,400円 |
1GB | – | 1,410円 | 1,500円 |
2GB | 1,980円 | – | – |
3GB | 1,680円 | 1,510円 | 1,600円 |
6GB | 2,980円 | 2,190円 | 2,280円 |
10GB | – | 3,130円 | 3,220円 |
14GB | 4,980円 | – | – |
20GB | – | 4,590円 | 4,680円 |
30GB | – | 5,900円 | 6,600円 |
2GB:おしゃべりプランS、ぴったりプランS
3GB:高速データ+音声プラン
6GB:おしゃべりプランM、ぴったりプランM
14GB:おしゃべりプランL、ぴったりプランL
2年総額の比較
両社共通して設定のある3GBプランと6GBプランで料金比較していきます。
3GBプランの2年総額
消費税込みで計算しています。
3GB | UQモバイル | mineo Aプラン | mineo Dプラン |
---|---|---|---|
初期費用 | 3,240円 | 3,678円 | 3,665円 |
月額料金 | 1,814円 | 1,630円 | 1,728円 |
2年総額 | 46,776円 | 42,798円 | 45,137円 |
2年総額は、初期費用+月額料金*24で計算しています。
総額的には、数千円程度の差額が出ていますが、実効速度を加味すると、UQモバイルに圧倒的にアドバンテージがあります。
実際に実用度や快適性を考えると、UQモバイルが高いとは断言できません。
詳しくは後程の「速度比較」の項目で解説していきます。
6GBプランの2年総額
消費税込みで計算しています。
また、UQモバイルの6GBプランは、おしゃべりプランM、ぴったりプランMというプランで、5分かけ放題か120分の無料通話がセットになっています。
mineoは20円/30秒の通話料が発生するプランなので、月額料金に開きがあります。
そこで条件を近づけるために、mineoは10分かけ放題オプション(税込月額918円)に加入した際の料金でシミュレーションしています。
6GB | UQモバイル | mineo Aプラン | mineo Dプラン |
---|---|---|---|
初期費用 | 3,240円 | 3,678円 | 3,665円 |
月額料金 | 3,218円 | 2,365円 | 2,462円 |
5分かけ放題 | 無料 | – | – |
10分かけ放題 | – | 918円 | 918円 |
還元 | 11,000円 | – | – |
2年総額 | 81,352円 | 82,470円 | 84,785円 |
UQモバイルのおしゃべりプランM・ぴったりプランMは14ヶ月目以降、4,298円(税込)となるので、この点も加味して2年総額を算出しています。
この2社では、実効速度に大きな開きがありますので、一概に料金だけで比較するとmineoが圧倒的ですが、回線の速さによる実用性の高さを加味すると、速度を求める方には断然UQモバイルがオススメです。
詳しくは後程の「速度比較」の項目で解説していきます。
また、UQモバイルは端末購入サポートの割引もかなり強力です。
料金プラン詳細の比較
UQモバイルで主力のプラン「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」は、他社MVNOとは違う設定となっていて、料金プランの内容はかなりY!mobileのソレに近いです。
おしゃべりプラン=5分かけ放題がセットになったプラン
ぴったりプラン=無料通話がセットになったプラン
なので、容量と料金だけで見てしまうと、他社MVNOよりも高く見えます。
かたやmineoの料金プランは、ごく一般的なMVNOと同じようなプラン内容になっています。
解約時の費用(違約金等)と条件
UQモバイルとmineoの契約期間と解約違約金について、まとめました。
mineoでは全MVNOの中で唯一?解約金の発生しないMVNOです。
解約には解約金が発生しない代わりに、MNP転出手数料が他社よりも高く設定されている点に注意が必要です。
12ヶ月以内のMNP転出ではMNP転出手数料として12,420円が掛かります。
最低利用期間 | UQモバイル | mineo |
---|---|---|
なし | データ高速 (データSIM) データ無制限プラン (データSIM) | – |
1年間 | データ高速 (通話SIM) データ無制限 (通話SIM) | – |
2年間 | おしゃべりプランS/M/L ぴったりプランS/M/L | – |
解約違約金 | 9,500円(全プラン共通) | 0円(全プラン共通) |
各種割引の解説
月額料金割引や端末代金割引や学割など、各種割引を解説していきたいと思います。
割引 | UQモバイル | mineo | ||
---|---|---|---|---|
名称 | 割引額 | 名称 | 割引額 | |
スタート割引 | イチキュッパ割 | 13ヶ月間1,000円割引 | – | – |
学割 | ファミゼロ学割 | 3ヶ月基本料無料 データ容量2倍 | – | – |
家族割 | UQ家族割 | 2台目以降、毎月500円割引 | 家族割引サービス | 2台目以降、毎月50円割引 |
端末割引 | マンスリー割 | 料金プラン・端末による | – | – |
UQモバイルとmineoの速度比較
UQモバイルはau回線、mineoではプランによってau回線とdocomo回線が用意されています。
au回線は4CC CAで下り最大708Mbps、docomo回線はPREMIUM 4Gで下り最大788Mbpsとなっていますが、実際の通信で発揮できる各MVNOの実効速度は、この数値と大きな開きがあります。
そこで、UQモバイルとmineo各プランの実効速度を比較しながら、見ていきましょう!
実効速度の比較 │ 結局、どっちが速い?
UQモバイルとmineoの速度を比較してみたいと思います。
比較に使用するデータは、速度比較サイトのデータを引用させて頂きます。
こちらのデータは、最も混雑する時間帯である平日のお昼時の測定データです。
最も回線が輻輳する時間帯で、UQモバイルはこの速度ですから、帯域に余裕のある時間帯ではこれら以上の実効速度が出ることが想定されます。
計測月 | UQモバイル | mineo Aプラン | mineo Dプラン |
---|---|---|---|
2018年4月 | 12.06Mbps | 0.35Mbps | 0.17Mbps |
2018年3月 | 11.68Mbps | 0.97Mbps | 0.35Mbps |
2018年2月 | 12.13Mbps | 0.90Mbps | 15.88Mbps |
2018年1月 | 13.84Mbps | 0.32Mbps | 0.14Mbps |
引用元:格安SIM速度
UQモバイルとmineoの実効速度を比較すると、圧倒的にmineoが遅く見えますが、mineoが遅いワケではありません。
mineoの実効速度は他のMVNOと比較しても一般的な速度となっています。
UQモバイルが反則的に速いだけです。
Y!mobileもUQモバイルと並んで圧倒的に速いMVNO。
上記2社以外に関しては、mineoと同程度の速度だと思って頂いて大丈夫です。
参考:Y!mobile速度
低速通信時の速度比較(制限後速度)
低速通信時の速度にも違いがあります。
低速通信時というのは、月間容量を使い切ってしまったあとに速度制限が掛けられた状態です。
自信で低速通信に速度を切替えた際にもこの速度が適用されます。
UQモバイル | mineo Aプラン | mineo Dプラン | |
---|---|---|---|
低速通信時の速度 | 300Kbps | 200Kbps | 200Kbps |
UQモバイルの制限時速度300Kbpsというのは全MVNOの中でもトップクラスの速さですので、
通信制限が掛かっても300Kbps出るというのは、他MVNOと比較してもかなり大きなアベレージと言えるでしょう。
また、UQモバイルとmineo Aプランの回線は同じAU回線であるにもかかわらず、UQモバイルの方が高速な設定となっています。
速度切り替え(高速⇔低速)はできる?
通信速度の切り替えはUQモバイル・mineo、両方とも対応しています。
UQモバイルでは、「UQポータルアプリ(Android / iOS)」かUQモバイルのデータチャージサイトから、ターボ機能のON/OFF切り替えが可能です。ターボ機能OFF(節約モード)状態では、300Kbpsでの通信となります。
300Kbps出るとなると、LINE / Instagram / Twitter / Facebook 等のSNS利用においては十分と言える速度ですし、ターボ機能OFF(節約モード)を上手に活用すれば、月間容量2GBのプランSでもかなり使い倒せるのがUQモバイルの魅力ですね。
mineoでは、mineoスイッチアプリでワンタップで速度の切替が可能です。(マイネオスイッチ節約ON・節約OFF)
UQモバイルとmineoのエリア比較
UQモバイルとmineo Aプランではどちらもau回線を利用しているので、対応エリアはauの対応エリアと同様です。
mineo Dプランではdocomo回線を利用しているので、docomoの対応エリアとなります。
docomo回線もau回線も人口カバー率99%以上を誇りますので、通話エリア・通信エリアに関して、そこまで神経質になる必要はないでしょう。
UQモバイルとmineoの端末価格比較
この項目では、UQモバイルとmineo、どちらでも取扱いのある端末の価格(実質負担額)を比較してみました。
UQモバイルでは、キャリアのように端末購入サポート割引があり、契約プランによって割引額が異なります。(プランMとプランLの割引額は同額)
そのため、下の表では、プランSとプランM/Lに分けて表記しています。
実質負担額 | UQモバイル | mineo | |
---|---|---|---|
プランS | プランM/L | ||
HUAWEI P10 lite | 108円 | 108円 | 29,808円 |
ASUS ZenFone 4 | 50,976円 | 40,608円 | 60,912円 |
Arrows M04 | 13,068円 | 108円 | 34,344円 |
両社共通で扱っているのは、P10 liteとZenFone4のみでした。
arrows M04は若干仕様が異なり、UQモバイル版の方が高性能です。
mineo版:arrows M04
UQモバイル版:arrows M04 PREMIUM
・どちらもau回線、mineoはdocomo回線もあり
・料金はどちらもほぼ同等!
・家族割はUQモバイルの圧勝!
・端末の実質負担額はUQモバイルの圧勝!
・料金プランの豊富さはmineoの圧勝!