一休さんがでてくる「イッキューッパ」のCMで話題のdocomo。
みなさん頭に浮かぶのは、「docomoって、そんな安かったっけ?」という疑問。
筆者も同様の疑問を持っており、1,980円の料金や割引の内訳をまとめてみました。
1,980円なら、UQモバイルやY!mobileと同等の料金ですからね!
docomoがCMで売出し中の月1,980円って本当か?
docomo公式サイト「イッキューパッ」ページ掲載の画像なのですが、
「月1,980円~」という文字の下に小さい文字で注意書きが記載されています。
つまり、代表回線が15年以上docomoを契約しているという、超ハードルの高い条件をクリアしないと、月額1,980円は達成できません。
そして、CMで推している「1,980円」というのは、3人家族で利用する場合の金額となっており、1人利用の場合には「2,480円」となっています。
それでは、料金の内訳を見ていきましょう。
docomo1,980円の料金・割引の内訳(家族3人利用)
家族3人利用の場合、3人の月額合計が5,940円となり、1人あたり1,980円で利用出来るという計算になっています。
プラン構成を見てみると、プラン内容は下記の通りです。
・かけ放題等の通話割引はなし
(20円/30秒)
・3人で5GB/月
・3人ともdocomo with端末の購入必須
・主回線契約者が15年以上docomo利用
項目 | 料金 | 合計 |
---|---|---|
シンプルプラン | 980円 ×3回線分 | 2,940円 |
SPモード利用料 | 300円 ×3回線分 | 900円 |
ベーシックシェアパック (5GB) | 6,500円 (主回線分) | 6,500円 |
シェアオプション | 500円 ×2回線分 (副回線分) | 1,000円 |
docomo with割引 | -1,500円 ×3回線分 | -4,500円 |
ずっとドコモ割プラス (15年以上利用者) | -900円 (主回線分) | -900円 |
3人分の月額合計 | 5,940円 | |
1人あたりの月額料金 | 1,980円 |
という形になります。ここで3つ疑問が残ります。
「いやいや、15年もdocomo使ってないし。」というのが1点目、
「あれ?docomo withの端末代金は?」というのが2点目。
「3人で6GB以上使った場合は?」というのが3点目。
これに関しては、後ほど、詳しく解説していきます。
その前に、1人利用の場合の料金内訳を解説していきます。
docomo2,480円の料金・割引の内訳(1人利用)
1人利用の場合、月額2,480円となっています。
・かけ放題等の通話割引はなし
(20円/30秒)
・3人で5GB/月
・3人ともdocomo with端末の購入必須
・主回線契約者が15年以上docomo利用
項目 | 料金 |
---|---|
シンプルプラン | 980円 |
SPモード利用料 | 300円 |
ベーシックパック (1GB以下) | 2,900円 |
docomo with割引 | -1,500円 |
ずっとドコモ割プラス (15年以上利用者) | -900円 |
月額料金合計 | 2,480円 |
2年総額が、大幅に高くなる訳
上記の「家族3人利用で1,980円」「1人利用で2,480円」は、docomo withの毎月1,500円割引が適用された金額となっていますが、そもそもdocomo withの端末代金が加味されていません。
docomo withの1,500円割引は、docomo with対応端末を購入した場合しか適用されませんので、1台あたり3万円~4万円が必須となります。
3人利用で1,980円を実現する為には、別途端末代金として約10万円程が必要です。
【機種別】docomo with端末代金
docomo withの端末代金を機種別にまとめました。
機種 | 端末代金 (税込) |
---|---|
iPhone 6s | 42,768円 |
AQUOS sense2 SH-01L | 31,752円 |
Galaxy Feel2 SC-02L | 42,120円 |
arrows Be F-04K | 33,696円 |
LG Style L-03K | 40,176円 |
AQUOS Sense SH-01K | 30,456円 |
MONO MO-01K | 25,272円 |
らくらくスマートフォンme F-01L | 43,416円 |
らくらくスマートフォンme F-03K | 38,880円 |
15年docomoを利用している場合の設定になっている
「3人利用で1,980円」「1人利用で2,480円」というのは、あくまでもdocomoを15年間以上継続利用している方のみが適用となる「ずっとドコモ割プラス(プラチナステージ)」が適用された金額となっています。
新規契約やMNPで乗り換える場合・docomoの利用期間が4年未満の場合には割引がありませんので、ご注意ください。
「ずっとドコモ割プラス」のステージと料金プラン別の割引額は下記の通りです。
プラン・ステージ別 割引金額 | 1st 4年未満 | 2nd 4年以上 | 3rd 8年以上 | 4th 10年以上 | プラチナ 15年以上 |
---|---|---|---|---|---|
ウルトラシェアパック 100 | 0円 | -1,000円 | -1,200円 | -1,800円 | -2,500円 |
ウルトラシェアパック 50 | 0円 | -800円 | -1,000円 | -1,200円 | -1,800円 |
ウルトラシェアパック 30 | 0円 | -600円 | -800円 | -1,000円 | -1,200円 |
ベーシックシェアパック (~30GB) | 0円 | -600円 | -800円 | -1,000円 | -1,200円 |
ベーシックシェアパック (~15GB) | 0円 | -600円 | -800円 | -1,000円 | -1,200円 |
ベーシックシェアパック (~10GB) | 0円 | -400円 | -600円 | -800円 | -1,000円 |
ベーシックシェアパック (~5GB) | 0円 | -100円 | -200円 | -600円 | -900円 |
端末代金を加味した月額料金
端末代金込にすると、3人利用で月額1,980円・1人利用で2,480円なんて到底ムリです。
これを解説していきます。
【家族3人利用】端末代金込みの月額
現在のdocomo with対応端末の中でも、性能と価格バランスの優れた高コスパの最新端末「AQUOS sense2」を3台購入するケースでシミュレーションしていきます。
※税抜きです。
項目 | 料金 | 合計 |
---|---|---|
シンプルプラン | 980円 ×3回線分 | 2,940円 |
SPモード利用料 | 300円 ×3回線分 | 900円 |
ベーシックシェアパック (5GB) | 6,500円 (主回線分) | 6,500円 |
シェアオプション | 500円 ×2回線分 (副回線分) | 1,000円 |
AQUOS sense2 分割代金(24回) | 1,225円 ×3回線分 | 3,675円 |
docomo with割引 | -1,500円 ×3回線分 | -4,500円 |
ずっとドコモ割プラス (15年以上利用者) | -900円 (主回線分) | -900円 |
3人分の月額合計 | 9,615円 | |
1人あたりの月額料金 | 3,205円 |
「1,980円」をうたうイーッキュッパですが、端末代金込みで考えると、月額「税抜3,205円」となります。
これだと、UQモバイル・Y!mobileには、到底及びません。
税抜き3,205円は、docomo継続利用15年以上の方の場合ですので、docomoに新規契約やMNPで乗り換える場合には、さらに高くなり、1人あたり月額3,505円となります。(3人合計月額:税抜10,515円)
【1人利用】端末代金込みの月額
1人利用で「AQUOS sense2」をセット購入する場合、端末代金込の月額料金は、税抜3,705円となります。
「iPhone 6s」のセット購入なら、税抜き4,262円。
項目 | AQUOS sense2 | iPhone 6s |
---|---|---|
シンプルプラン | 980円 | |
SPモード利用料 | 300円 | |
ベーシックパック (1GB以下) | 2,900円 | |
分割代金(24回) | 1,225円 | 1,782円 |
docomo with割引 | -1,500円 | |
ずっとドコモ割プラス (15年以上利用者) | -200円 | |
月額料金合計 | 3,705円 | 4,262円 |
15年以上利用していない場合、
AQUOS sense2セット契約:4,605円
iPhone 6sセット契約:5,162円
となります。
安いのか・・・これは・・・?
一見、全然安くありません。
そこで、dcomo・UQモバイル・Y!mobileともに、iPhone 6sの取扱がありますので、料金プラン内容と2年総額を比較してみましょう。
docomo with・UQモバイル・Y!mobileの料金比較
以前の記事で、「UQモバイルとdocomo withの比較」は行いましたが、Y!mobileを含む3社の比較は行っていませんので、比較してみましょう!
docomo withの3人利用1,980円と1人利用2,480円のプランをベースに比較していきます。
プラン条件の比較
各社の料金プランとプラン内容は下記の通りです。
項目 | docomo with | UQモバイル | Y!mobile |
---|---|---|---|
プラン | シンプルプラン+ ベーシックパック | おしゃべりプランS | スマホプランS |
通話割引 | なし | 5分かけ放題 | 10分かけ放題 |
データ容量 | 1GB以下 (段階制料金) | 3GB | 3GB |
家族3人利用時の2年総額比較
家族3人で利用する際の2年総額を比較していきます。
今回、乗り換えや新規契約を前提としているので、「ずっとドコモ割」は適用しない体でシミュレーションしています。
項目 | docomo with | UQモバイル | Y!mobile |
---|---|---|---|
プラン | シンプルプラン+ ベーシックパック (5GBをシェア) | おしゃべりプランS (3GB/人) | スマホプランS (3GB/人) |
通話割引 | なし(20円/30秒) | 5分かけ放題 | 10分かけ放題 |
初期費用 | 0円 | 9,000円 (3,000円×3) | 9,000円 (3,000円×3) |
基本料金 | 2,940円 (980円×3) | 8,940円 (2,980円×3) | 8,940円 (2,980円×3) |
インターネット 接続料金 | 900円 (300円×3) | 基本料金に含む | 基本料金に含む |
データプラン (主回線用) | 6,500円 (5GBをシェア) | 基本料金に含む (3GB/人) | 基本料金に含む (3GB/人) |
シェアオプション (副回線用) | 1,000円 (500円×副回線数) | シェアしない | シェアしない |
端末頭金 | 0円 | 100円 | 500円 |
iPhone 6s 32GB 端末割賦代金 (24回) | 4,950円 (1,650円×3) | 6,900円 (2,300円×3) | 6,000円 (2,000円×3) |
端末割引 | 0円 | 3,900円 (1,300円×3) | 3,000円 (1,000円×3) |
月額割引 | docomo with割引 4,500円 (1,500円×3) | イチキュッパ割 -3,000円 (-1,000円×3) 13ヶ月間割引 | ワンキュッパ割 -3,000円 (-1,000円×3) 12ヶ月間割引 |
家族割 | ファミリー割引 家族間通話無料 | UQ家族割 1,000円 (500円×2) 契約月は対象外 | 家族割引 1,000円 (500円×2) 契約月は対象外 |
還元 | 0円 | -24,000円 (-8,000円×3) | 0円 |
2年総額 | 282,960円 1台あたり: | 209,660円 1台あたり: | 236,660円 1台あたり: |
1人利用時の2年総額比較
1人で利用する際の2年総額を比較していきます。
今回、乗り換えや新規契約を前提としているので、「ずっとドコモ割」は適用しない体でシミュレーションしています。
項目 | docomo with | UQモバイル | Y!mobile |
---|---|---|---|
プラン | シンプルプラン+ ベーシックパック (1GB以下) | おしゃべりプランS (3GB) | スマホプランS (3GB) |
通話割引 | なし(20円/30秒) | 5分かけ放題 | 10分かけ放題 |
初期費用 | 0円 | 3,000円 | 3,000円 |
基本料金 | 980円 | 2,980円 | 2,980円 |
インターネット 接続料金 | 300円 | 基本料金に含む | 基本料金に含む |
データプラン | 2,900円 (~1GB) | 基本料金に含む (3GB) | 基本料金に含む (3GB) |
端末頭金 | 0円 | 100円 | 500円 |
iPhone 6s 32GB 端末割賦代金 (24回) | 1,650円 | 2,300円 | 2,000円 |
端末割引 | 0円 | -1,300円 | -1,000円 |
月額割引 | docomo with割引 -1,500円 | イチキュッパ割 -1,000円 13ヶ月間割引 | ワンキュッパ割 -1,000円 12ヶ月間割引 |
還元 | 0円 | -8,000円 | 0円 |
2年総額 | 103,920円 | 77,620円 | 87,020円 |
これだけ料金プランの条件に差があっても、docomoの方が高いです。
MVNOと比較するとイーッキュッパは安くない!という結果となりますが、総務省の指導を受けてdocomoは「2019年中に2割~4割の値下げをする方向で調整している」とのことですので、今後に期待です。
2019年6月追記:
完全分離プランが導入され、端末購入サポート割引が撤廃となりました。
これに伴い、docomo withも終了となりました。
36回払いで購入し、「スマホおかえしプログラム」を適用すると、
購入端末を正常に動作する状態で返却すると、
その翌々月請求分以降の分割支払金(最大12回分)が支払い不要となるというものです。
端末価格の最大33%が支払い不要となるものなのですが、「Xperia 1」のようなフラッグシップモデルを例に上げると、端末価格が約10万円、「スマホおかえしプログラム」適用で実質負担額6.6万円というようなイメージです。
docomo withが終了した現在、どうする?
UQモバイル・Y!mobileを比較すると、UQモバイルが安くなっていますが、やはり最大10,000円の「UQモバイルキャンペーン」の恩恵が大きいですね。
UQモバイルには、「iPhone 6s」「AQUOS sense2」以外にも、「マンスリー割」適用で超高コスパな「UQモバイル端末」が目白押しです。
代表回線の契約期間が15年以上で、ご家族の利用データ量が計5GB以下/月の場合
※2年定期契約(自動更新・解約金あり)が必要