UQモバイルの「端末補償サービス」の保証内容や対象外条件を解説した上で、必要性を考察していきます。
「au Certified」のiPhone 8は、月額550円の「端末補償サービス」となり、月額料金も補償内容も、当記事で解説している「端末補償サービス」とは別物となります。
また、UQモバイル以外で購入した端末の保証サービスは「つながる端末保証」をご確認ください。
UQモバイル「端末補償サービス」の補償内容
UQモバイルで販売されているAndroid端末を対象とした「端末補償サービス」の料金・加入条件・加入方法・解約方法まで、完全解説していきます。
月額料金
UQモバイルの「端末補償サービス」は、月額418円(税抜380円)で、端末交換・定額修理が受けられるサービスです。
UQモバイルでは、販売終了の「AQUOS sense3 basic」から、11,880円の「Galaxy A41」までの価格帯のスマホを販売していますが、端末価格問わず、「端末補償サービス」の月額料金は418円となっています。
docomoの「ケータイ補償サービス」、auの「故障紛失サポート」、Softbank「あんしん保証パック」などと同じようなサービスとなっています。
加入条件・加入方法
「端末補償サービス」は、UQモバイルで端末購入時のみ加入可能な端末補償です。
UQモバイル契約後に加入したいと思っても加入できませんので、ご注意ください。
UQモバイル契約時、端末選択後の「商品・料金プラン選択」画面にて、「端末補償サービス」にチェックを入れてください。
端末の本体色・端末代金の支払い方法・料金プラン選択の下に表示されます。
「端末補償サービス」の左の○をタップして、チェックマークが入っているのを確認し、申込を進めてください。
修理・交換時の負担金一覧
項目別負担金 (税込み) | 端末交換 | 預かり修理 |
---|---|---|
自然故障 (1年目) | 無料 | 無料 |
自然故障 (2年目以降) | 5,500円/1回目 8,800円/2回目 (年2回まで) | 5,500円 |
部分破損 | ||
全損・水濡れ | ||
代替機利用料 | – | 1,100円 |
全損の場合であれば、「端末交換」にするか「預かり修理」にするかは、好きな方を選択可能です。
端末交換に関しては、毎年2回まで利用できます。
動作に問題が無い場合は、修理を選択することになります。(外装交換・画面割れ・電池の劣化など)
また、修理の場合には、別途料金が発生しますが、代替機の利用も可能です。
端末の紛失・盗難時は10,000円割引
さらに、盗難・紛失時には、UQモバイルでの機種変更時の端末代金から10,000円が割引となります。
端末交換の条件として、「故障端末との交換」という条項がありますので、紛失や盗難時には、端末交換は利用できません。
その場合の救済条件として、端末の紛失・盗難時には、UQモバイル端末購入時に10,000円が割引となります。
【端末価格別】損得分岐点
そもそもUQモバイルで販売されている「UQモバイル端末」のAndroidスマホは、
15,000円~30,000円程度の端末がボリュームゾーン。
そこで価格帯ごとに、何ヶ月ごとの交換で元が取れるのかを計算してみたいと思います。
まず、補償サービスを利用して端末を交換する際の費用総額から算出します。
修理の場合まで考えてしまうと、5,000円上限で修理できた場合に得する金額はケースバイケースですので、交換だけを前提としてシミュレーションしていきます。
補償利用月別の端末補償サービス支払総額
「端末補償サービス」の利用月別の支払総額は下記となります。
交換月時点における、月額料金の支払い済み総額に加え、端末交換利用時の5,500円を加えたものとなります。
交換月 | 1ヶ月目 | 3ヶ月目 | 6ヶ月目 | 9ヶ月目 | 12ヶ月目 | 15ヶ月目 | 18ヶ月目 | 21ヶ月目 | 24ヶ月目 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
端末補償 サービス 支払総額 | 5,918円 | 6,754円 | 8,008円 | 9,262円 | 10,516円 | 11,770円 | 13,024円 | 14,278円 | 15,532円 |
例えば、6ヶ月目に「端末補償サービス」で端末交換した場合、補償サービスの支払総額「8,008円」で交換できることになります。
最も安い端末なら、1年3ヶ月に1回の交換がボーダーライン
UQモバイル「端末補償サービス」対象端末の中で最も安価な、「AQUOS sense3 basic」の端末価格は、販売終了。
「AQUOS sense3 basic」の場合、1年3ヶ月に1回交換すれば、元が取れる計算となります。
1年3ヶ月に1回、全損しますか?
筆者であれば、「端末補償サービス」の加入は見送ります。
万が一、加入せずに壊れてしまっても、同端末を買い直す際のコストは、販売終了。
1年4ヶ月は壊れないと仮定するなら、「端末補償サービス」に加入せず、壊れたタイミングで同端末を買い直す方がお得となります。
そもそも同端末が1年4ヶ月後にも販売しているのか。という点はかなり疑問ですので、他の端末への乗り換えも視野に入れておくべきです。
「AQUOS sense3 basic」に強いこだわりがあり、長年に渡って使いたい場合には、加入を検討しても良いかもしれません。
余談ですが、UQモバイルの修理サービスでは、各端末の製造終了日から4年間、補修部品の保管を行っています。
最も高い端末なら、4年5ヶ月に1回の交換がボーダーライン
UQモバイル「端末補償サービス」対象端末の中で最も高額な「Galaxy A41」の端末価格は、11,880円。
この場合、53ヶ月に1回交換すれば、元が取れる計算となりますので、AQUOS sense3 basicのケースと比較すると、大分、加入する価値があると判断できます。
補償条件と対象外条件
「UQモバイル端末補償サービス」規定を解説しながら、補償条件と対象外となる条件を見ていきます。
随時、改定される可能性がありますので、必ずUQモバイル公式サイト掲載のファイルをご確認ください。
修理
手元の故障端末はUQモバイルに送付しますが、この際に、端末データをすべて消去しておく必要があります。
修理代金の負担額上限が5,500円(税込み)となり、それ以上の修理費用は掛かりません。
交換
端末交換時の必須条件は、下記いずれかに該当する全損または一部破損の場合となります。
- 自然故障
- 水濡れ
- その他偶然の事故
その他、対象外条件が多くありますので、次の項目で詳しくまとめていきます。
同一機種・同一色を基本条件として、端末を交換してくれますが、在庫がない場合、UQモバイルの指定端末への交換となります。
交換機は本体とバッテリーをセットとし、その他の付属品(イヤホン・充電器・ケーブル・化粧箱)は一切付属しません。
また、”交換”ですので、手元の交換対象端末はUQモバイルに送付する必要があります。
対象外条件
対象外条件の中でも、多くの方が引っかかりそうな項目をピックアップしました。
細かな規定は、こちらからご確認ください。(第8条3項)
- 外装の傷・汚れ・変色(動作・機能に問題がない場合)
- 電池の劣化(動作・機能に問題がない場合)
- 各種保存データの損害
- UQ指定の修理拠点以外での修理歴がある端末の交換
- 充電器や付属品の故障
- コンピューターウィルスによる故障
- 地震・津波・洪水等の天災や暴動・テロによる故障
1番や2番で交換を考える方は多いかと思います。
外装の傷や電池の劣化だけを理由に、端末交換はできません。
「液晶と外装がボロボロで、画面が全く映らなくなった」であったり、「電池が完全にダメで電源が入らない。」などは交換対象となります。
その他、データや付属品の故障・損害を理由に、端末交換はできません。
一つ気をつけたいのが、町のスマホ修理屋さんなど、UQ指定の修理拠点以外で修理歴のある端末は交換不可。ということ。
UQ指定の修理拠点というのがわかりませんが、UQモバイルで修理依頼をしたもの以外すべてが対象になると思われます。
つまり、町の修理屋さんでバッテリー交換したり、液晶パネルを交換したりしたことのある端末は対象外となってしまいます。
紛失・盗難時
盗難・紛失・火災による消失時には、UQモバイルでの端末購入代金が10,000円割引となります。
補償条件は、警察署(盗難・紛失時)もしくは、消防署(火災による消失時)に申告した際の「届出先の機関名」「届出年月日」「受理番号」の3つが必須条件となります。
SIMカード再発行が必要となる場合、SIMカード再発行手数料(3,300円)は自己負担となります。
後日、端末が発見された場合
後日、端末が発見された場合であっても、契約者が負担した金銭は返金されません。
(SIMカード発行手数料や端末購入代金)
また、これを理由とする購入端末の返品などもできません。
解約方法
「端末補償サービス」の解約は、「my UQ mobile」上で行います。
その他、「UQお客さまセンター」への電話でも解約可能です。
my UQ mobileで解約する場合、下記のようにページを辿り、解約手続きを行ってください。
【端末別】加入可能な端末補償
UQモバイルには、4つの端末補償があり、それぞれ加入できる端末が定められています。
一覧表として、まとめましたので、参考になれば幸いです。
当記事で解説しているAndroid用の「端末補償サービス」と、au Certified用の「端末補償サービス」は月額料金も保証内容も別物となります。
保証サービス名 | 対象端末 |
---|---|
端末補償サービス (当記事で解説) | UQモバイル販売の Android端末 |
端末補償サービス (au Certified専用) | UQモバイル販売の iPhone 8 |
つながる端末保証 | 他社で購入した Android端末 |
Apple Care+ for iPhone | UQモバイル販売の iPhone SE iPhone 7 |
つまり、UQモバイル以外で購入したiPhoneを除けば、Android / iPhoneすべて補償への加入が可能です。
UQモバイル「端末補償サービス」は必要?不要?
UQモバイルの「端末補償サービス」は、生命保険・医療保険のようなイメージで、月額418円で安心を買うというイメージで加入しておけば、それはそれで安心です。
保険と同じく、必要・不要の判断は価値観によって左右されるところがかなり大きいので、一概に必要・不要を議論するのも無駄なのですが、筆者の判断基準をご紹介していきます。
筆者が不必要だと判断するケース
例えば、防水対応のスマホに、強化ガラスフィルム+手帳型ケースで保護がしっかり出来ている場合などは、不要かと思います。筆者なら、入りません。
ここまでしていて壊れるケースってなかなかレアだと思います。
「落としたスマホが車に轢かれた」とか「真水以外に水没させてしまった。」など。
もしこういうケースに遭遇して全損したら、「補償サービス入っとけば良かった!」って泣きながら新しいスマホ買いますよ。笑
※防水スマホでも海水に入れると全損します。筆者の実体験
筆者が必要と判断するケース
例えば、子供にUQモバイルのスマホを与えているとして、子供がうっかり壊してしまった時、親としては第一に頭に浮かぶのは出費(修理代・買い替え代)ですよね。
お金のことで私情をむき出しにして子供を叱ってしまうのは非常に良くないこと。
こういった時の安心感・心の平静を買うという意味では、月額418円も一概に高いとは言えないでしょう。
子供は大人よりも手が小さいですし、スマホに対する金銭感覚もあまりないので、「大切に扱わないと!」という危機意識もありません。
子供にスマホを持たせる際には、筆者は「端末補償サービス」に加入します。
ちなみに、UQモバイルはキッズスマホとしても、かなり優秀です。
「UQモバイルキャンペーン」+「UQ家族割」の適用すれば、かなり激安。
プランSで家族割を適用し、「iPhone SE」を2年間利用した場合、初期費用・端末代金・月額料金24ヶ月分、すべてコミコミの2年間の支払総額は、78,562円!
上記と同じ条件で「OPPO Reno3 A」を2年間利用した場合の2年間の支払総額は、66,682円!
筆者が加入を検討するケース
UQモバイルでのシニア割の開始もあり、UQモバイルのスマホを「シニアスマホ」として使われる60歳以上のユーザーさんも増えているようです。
ご自身の祖父母や父母の紛失が心配な方であれば、加入を検討しても良いかもしれません。
ただし、「端末補償サービス」での紛失・盗難時の保証内容は、新端末購入代金からの「10,000円割引」となります。
「端末補償サービス」の月額料金が418円ですので、24ヶ月間紛失しなければ、ただただ損。
ですので、損得勘定するなら、
2年間で1回でも紛失するかどうかという点が分岐点になります。
もし、今までにスマホをなくしたことがないのであれば、加入しなくても良いと思いますし、過去に、そういったことがあったのであれば、加入の必要性を検討してもよいと思います。
また、紛失による補償を請求する場合、警察署への届け出が必須となりますので、自宅内での紛失などは対象外となる点もご注意ください。
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