「ROG Phone」という知る人ぞ知るASUSのフラッグシップゲーミングスマホをレビューしていきます!
「ZenPhoneシリーズ」でおなじみ台湾のASUSTek製SIMフリースマホ。
ゲームに特化した超絶スペックは筆者には有り余るばかりですが、実機購入しましたのでレビューしていきます。
ROG Phoneレビュー
まず、ROG Phoneの衝撃的なスペック・ベンチマークからご紹介していきたいと思います。
販売価格比較・スペック表・ベンチマークスコアをご紹介したあとに、ROG Phone実機の開封レビューをお届けしていきます!
この超絶スペックで「Pixel 3 XL」や「iPhone XS」と同価格帯なのを考えるとコスパは良好と言えそうですが、ゲーマーに特化していますので、一般ユーザーであれば、「Pixel 3」のオールマイティに使いこなせつつも超絶高画質なカメラとこの予算感があるなら、ゲーマー以外には「Pixel 3」の方が正直オススメではあります。
なぜゲーマーに、「Pixel 3」じゃなく、「ROG Phone」がオススメかと問われれば、処理能力・冷却性能の高さはもちろんですが、周辺機器等の拡張性の高さが一番大きなポイントではないでしょうか。
ROG Phone販売価格比較
ROG Phoneの販売価格を比較してみました。
Amazonが一番安いですね。
MVNOでセット購入するメリットは全くありません。
現状では、NifMoとLinksMateの2社のみの取扱のようですが、両社ともに、UQモバイルの「マンスリー割」のような端末購入サポートがありませんので、普通にAmazonで購入した方がお得です!
ROG Phoneのようなフラッグシップモデルこそありませんが、108円・540円で購入できる「R17 neo」や「nova lite 3」通称「0円スマホ」が豊富なのも「UQモバイル端末」の魅力です。
端末をセット購入して、UQモバイル SIMは自分のROG Phone用に、セット購入した端末は家族用に、という活用法もオススメです。
ROG Phoneスペック表
ROG Phoneは、世界初のオーバークロック版Snapdragon 845(2.96GHz駆動)を搭載し、8GBメモリ、512GBストレージと、スペック面においては、現状、世界最強とも言えるゲーミングスマホ。
ROG Phoneスペック表 | |
---|---|
カラー | ・ブラック |
発売日 | 2018年11月23日 |
サイズ(mm) | 158.8×76.1×8.3 |
重量 | 約200g |
画面サイズ | 約6.0インチ |
画面種別 | 有機EL(AMOLED) |
画面性能 | Corning Gorilla Glass 6 HDR対応 90Hz駆動 応答速度1ms コントラスト比: 100,000:1 |
画面解像度 | FHD+(2,160×1,080) |
OS | Android 8.1 |
CPU | Snapdragon 845 OC 最大2.96GHz駆動 |
CPUコア数 | 8コア |
RAM | 8GB |
ROM | 512GB |
アウトカメラ | デュアルカメラ搭載 像面位相差AF Night HDR SONY IMX363【標準】 1,200万画素 F値1.8【広角】 800万画素 F値1.7 画角120° |
インカメラ | 800万画素 |
アウトカメラ(動画) | |
インカメラ(動画) | |
外部メモリ | スロットなし |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
急速充電 | QC4.0対応 USB PD3.0対応 最大30W |
充電端子 | USB Type-C |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac/ad |
Bluetooth | Bluetooth Ver5.0 aptX対応 |
テザリング | 対応 |
衛星測位 | GLONASS,BeiDou, Galileo,QZSS |
防水 | IPX4 |
防塵 | IP6X |
耐衝撃 | – |
NFC | 搭載 |
おサイフケータイ | 非対応 |
ハイレゾ | 対応 |
イヤホンジャック | 搭載 |
ワンセグ・フルセグ | 非対応 |
生体認証 | 顔認証・指紋認証 |
SIMサイズ | nano SIM×2 |
DSDS/DSDV | DSDV対応 |
対応バンド | 3G:B1/2/3/4/5/6/8/19 GSM:850/900 FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/ TDD:B34/38/39/40/41/46 VoLTE対応 |
ベンチマークスコア
「ROG Phone」で、各種ベンチマークアプリのベンチマークスコアをまとめました。
Antutu
スマホ性能を総合的に計測する「Antutu Benchmark」での「ROG Phone」のベンチマークスコアがこちら。
中国の「Beijing Antutu Technology」製のベンチマークソフト。
ベンチマーク | スコア | |
---|---|---|
総合 | 302,447 | |
CPU | 総合 | 97,515 |
演算処理 | 22,426 | |
一般使用 | 15,152 | |
マルチコア | 59,937 | |
GPU | 総合 | 127,390 |
3D Marooned | 23,104 | |
3D Coastline | 45,568 | |
3D Refinery | 58,718 | |
UX | 総合 | 65,363 |
データセキュリティ | 9,327 | |
データ処理 | 17,514 | |
画像処理 | 19,773 | |
UXスコア | 18,749 | |
MEM | 総合 | 12,179 |
RAM | 3,515 | |
ROM | 8,664 |
GeekBench 4 Pro
CPU性能を中心に測定する「GeekBench 4 Pro」での「ROG Phone」のベンチマークスコアがこちら。
カナダのPrimate Labs製のベンチマークスコアでCPUの処理能力の測定に特化。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
Single Core Score | 2,561 |
Multi Core Score | 9,459 |
OpenCL | 13,284 |
RenderScript | 14,627 |
3D Mark
グラフィック性能を測る「3DMark」での「ROG Phone」のベンチマークスコアがこちら。
フィンランドの「Futuremark」社製のベンチマークソフト。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
Ice Storm | 62,154 |
Ice Storm Extreme | MAX |
Sling Shot | 6,062 |
Sling Shot Extreme Open GL ES3.1 | 4,717 |
Sling Shot Extreme Vulkan | 3,697 |
API OVERHEAD | 測定不可 |
PC Mark
スマホ性能を総合的に計測する「PC Mark」での「ROG Phone」のベンチマークスコアがこちら。
開発元は、「3DMark」と同じフィンランドのFuturemark。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
Work 2.0 Performance | 9,158 |
Work 2.0 Battery life | 8h48m |
Computer Vision | 5,834 |
Storage | 17,887 |
Work Performance | 11,297 |
Work Battery life |
ROG Phone開封レビュー
ROG Phone(ZS600KL)の開封レビューとなります。
まず、パッケージが衝撃的なデカさ。
わかりにくいと思いますので、Xperia XZ3のパッケージを並べてみました。
親子みたいに思えるぐらい、ROG Phoneパッケージのサイズ感が圧倒的。
ROG Phone開封していきましょう!
ROG Phone付属品
ROG Phoneの付属品一覧がこちら。
それぞれレビューしていきます。
ASUSコールセンターについて(故障・修理)
初期不良と故障修理依頼について。
初期不良は、購入日から14日以内であれば、無償交換。
ROG Phone保証書
ROG Phoneには12ヶ月の無料保証つき。
ROG Phone取扱説明書
本体各部の名称(表面)
本体各部の名称(背面)
ROG Phoneの説明書には、まだまだ続きがありますが、割愛します。
純正USB PD対応充電器
こちらの箱には、充電関連のアイテム。
左の袋は、「サイドマウントコネクター」へのホコリや塵の侵入を防ぐ「サイドマウントコネクターキャップ」が入っています。
USB PD対応充電器ですので、充電器側のソケットもUSB Type-C。
100~240V入力対応のグローバル充電器。
出力は最大30W(5V3A、9V3A、12V2.5A、3.3-11V3A)
ナイロンメッシュ皮膜が施された、ROGロゴ入り高耐久USB Type-Cケーブル。
ROG Phone本体レビュー
ROG Phoneの本体をレビューしていきます!
本体前面は、ブラックを基調としたスタンダードなデザインに、オレンジのアルマイトが輝くなんとも素敵な演出。
本体下部には、USB C端子とイヤホンジャック。
本体右側面には、中央に電源ボタン、その上に音量ボタンを配置。
従来のAndroid機と同様、いつものボタン配列ですね。
本体上部には何もなし!
本体左側面には、上部にSIMトレー。
中央に各種機器を接続する「サイドマウントコネクター」を配置。
(写真ではゴムカバーがついています。)
パッと見、シンメトリーデザインですので、インカメラの位置で、上下を確認することになりそうです。
インカメラは、800万画素のカメラを搭載。
本体背面には、デュアルカメラ・LEDフラッシュ・指紋センサーを配置。
このROGロゴも、「AURAライト」といって、LEDイルミネーションで虹色に輝きます。
発光色と発光パターンも自分の好みにカスタマイズ可能!
もはやゲーミングPCみたいな感覚ですね。
本体背面パネルにも、Gorning社製のGorilla Glassを採用。
SIMスロットは、nano SIM2枚。
micro SDスロットはありませんが、そもそもストレージが512GBもあるので…。
ROGPhone Case
ASUS純正のROGPhone専用のケースがその名の通り、「ROG Phone Case」。
上部・下部・パネル部の3分割式ケースとなっており、装着方法が少し特殊です。
3分割になっている理由としては、背面パネルのみを外せば「AeroActive Cooler」が利用できるようになっている為です。
ROGPhone Caseの説明書は、マルチリンガル対応で、もちろん日本語も!
まずは、上部から取付けます。
続いて、下部パーツを取り付け。
最後に背面パネルをはめ込んで完成!
ゲームプレイ時等、「AeroActive Cooler」を装着する際には、背面パネルのみを外せばOK!
今回、一緒に購入した強化ガラスフィルムとの相性が悪いようで、ガラスフィルムが浮きまくりです。笑
AeroActive Cooler
ROG Phone付属の外付けクーラーユニット「AeroActive Cooler」
クレジットカードや各種ポイントカードなどよりも、一回り小さいサイズで、冷却ファンを内蔵。
また、下部には、「AURA RGB Lightning」のLEDイルミネーションを搭載。
ROGロゴが虹色に輝きます。
「AeroActive Cooler」は、ROGPhoneの側面に配置された拡張ポート(48ピン サイドマウントコネクター)に接続して利用します。
「AeroActive Cooler」装着イメージ
「AeroActive Cooler」装着時は、ROG Phone本体のAURAライトが隠れてしまいますが、「AeroActive Cooler」にもAURAライトが搭載されているので、ご安心を!
美しく輝きますよー。
ファンスピードも「Game Center」という設定画面からカスタマイズ可能。
4段階のマニュアル設定に加え、自動コントロール設定も可能。
画面OFFと同時にファンも連動してOFFとなります。
【動画】ROG Phone起動画面
【動画】AURAライト点灯イメージ
光り物を撮影するのは難しい!
下の動画だと、光り方が超絶弱いですが、実際は、バッチリ光ってます。
【Game Center】設定画面
デフォルトのホーム画面では、下部中央、ChromeとSMSの間にある「G」ロゴをタップすると、「Game Center」の設定画面に遷移します。
この画面では、下記がカスタマイズ可能
・ゲームプロファイルの設定
・「Xモード」のON/OFF
・ファンスピード設定
・Auraライトカスタマイズ
ゲームプロファイル設定画面
各アプリごとに、詳細を設定可能です。
・XモードのON/OFF
・メモリ解放
・CPU最大クロック
・リフレッシュレート
・アンチエイリアシング
・アラートの停止
最大周波数の設定は、6段階の設定が可能。
2.96/2.80/2.64/2.47/2.24/2.09GHz
Air Triggersの設定
HTC U12+の「エッジセンス」、Pixel 3 / XLの「アクティブエッジ」、Xperia XZ3の「サイドセンス」同様の「Air Trigger」という機能を搭載。
他社製のスクイーズ機能と違う点としては、ゲームアプリ利用時に拡張ボタンとしての利用も可能な点にあります。
感圧式センサーではなく、超音波式センサーですので、タッチパネル同様の操作性を実現。
超音波式センサーを本体四隅のうち、SIMトレー部(本体左上)を除く3ヶ所に設置。
トリガー機能を設定することも、
アプリランチャーとして割り当てることも可能。
Game Genie設定画面
Game Genieでは、ゲームプレイ中の着信自動拒否設定のほか、
録画設定(録画解像度、オーディオソース、ビデオの保存場所)
ライブストリーミングの設定(YouTube、Twitch)の設定も可能
ROG Phone用ガラスフィルムレビュー
今回は、こちらの強化ガラスフィルムを購入。
https://amzn.to/2PRJipm
2枚入りで、クロスとホコリ取りシールは3セット入り。
端が大分浮きますね…。
カメラと近接センサー用に設けられた切り欠きをあわせるとなると、上詰めで貼る必要があります。
となると、ROG Phoneケース利用時には、干渉こそしないものの、浮きが激しくなります。
ROG Phoneの特徴
ROG Phoneの特徴をおさらいしておきましょう!
圧倒的処理能力
Pixel 3 / Pixel 3 XL / HTC U12+ / Xperia XZ3 / AQUOS ZEROといった各社のフラッグシップモデルに搭載されているQualcomm社製SoC「Snapdragon 845」のオーバークロックモデルを搭載。
さらに8GBメモリに512GBストレージとハードウェアスペックは間違いなく2018年のスマートフォン史上最強モデル。
各種ベンチマークスコアも、当然ながら「圧倒的」
圧倒的冷却性能
発熱による処理能力の低下を抑制する為に、ROG Phone専用に特別設計された「GameCoolシステム」
「カーボン冷却パッド」+「銅製ヒートスプレッダー」+「3Dベイパーチェンバー」のハイブリッドクーリングシステムを筐体内部に採用。
さらに外付けの冷却システム「AeroActive Cooler」を接続することで、さらに4.7度冷却することが可能。
従来機種で、16倍の放熱面積を実現し、CPUの冷却効率を60%向上。
充電しながらのゲームプレイにおいても、ケーブルが操作の邪魔にならない設計に。
圧倒的高速ディスプレイ
ROG PhoneのAMOLEDディスプレイは、
リフレッシュレート90Hz・1msのピクセル応答を実現。
DCI-P3比で108.6%、sRGB比で145%の広色域を実現しながら、コントラスト比100,000:1のHDRビジュアルにも対応。
圧倒的ステレオサウンド
Pixel 3やXperia XZ3同様に、デュアルフロントスピーカーを採用し、臨場感は旧来のスマートフォンとは桁違い。
ハイレゾ・dtsX・NXP9874対応。
圧倒的拡張性
ROG Phoneには、専用のアクセサリーが多数用意されており、ゲーマーの求める拡張性に柔軟に対応。
Twin View Dock
実売価格:37,580円
6,000mAhバッテリーを内蔵した、2画面モードでプレイする為のデュアルスクリーンゲーミングドック。
片側にROG Phone同様の6インチAMOLEDディスプレイを搭載。
クアッドスピーカー、L/Rボタン、内蔵冷却ファン、大容量6,000mAhバッテリー、SDカードリーダー、充電用USB Type-Cポートも搭載。
片側にゲーム画面・もう一方にライブ配信映像を表示することも可能。
Mobile Desktop Dock
実売価格:24,620円
外付けの4K UHD 60Hzモニターとマウス、キーボードに接続可能なデスクトップドック。
Gigabit LAN接続による高速インターネットやS/PDIFによる5.1chサラウンドへの音声出力も可能。
Display Port・USB Type-Aソケット・HDMIソケット・マイク入力も搭載。
ASUS WiGig Display Dock
実売価格:37,580円
802.11adの超低レイテンシー特性を活用したワイヤレスディスプレイ環境を構築する為の拡張ドック。
Gamevice
実売価格:9,698円
物理ボタン搭載のROG Phone専用ゲームパッド。
アナログサムスティック、トリガーボタン、フェイスボタン、8方向のDパッドを搭載。
ASUS Professional Dock
実売価格:12,938円
多機能拡張アダプター。
USB Type-C 、USB Type-A、HDMI、Gigabit Ethernet RJ45を搭載。
営業日:年中無休
営業時間:9時~18時
0800-123-2787(通話料無料)
0570-783-886(携帯電話から)